壁面緑化について

壁面緑化とは、建物の壁面を緑化することいいます。壁面緑化は従来、主にツル植物特有の性質である「絡まる」「巻きつく」「吸い付く」「垂れる」「這う」等の生育特性を利用して、建築物の壁面のほか、石塀、コンクリート擁壁、遮音壁等を緑化する工法が一般的でしたが、そのほか壁面の全面に近接して樹木を列植したりする方法もあります。

緑化は、人々の生活にうるおいや安らぎを与え、快適な都市環境を形成する上で非常に大きな要素の一つとなります。また持続可能な社会の一つのカタチとして、壁面緑化もまた注目をされています。

特に都市部での建物壁面の緑化には、大気の浄化や工場から発生する騒音・振動を軽減するなどの効果や、昨今都市の環境問題として挙げられているヒートアイランド現象の緩和など地域の生活環境を維持、また企業イメージの向上にも寄与すると期待されています。

壁面緑化の“定義”に関してもあいまいな部分がありますが、例えば東京都では(a)壁面を緑化するという明確な意思が感じられるもの、(b)高さ1 m 以上で連続する1 ㎡ 以上が同一植物によって覆われているもの、(c) 道路に面しているもの、の3つを挙げており、( a ) ( c ) または( b ) ( c) を満たすものを壁面緑化と定義しています。

参照ページ Reference  ●建物緑化(環境省)PDF壁面緑化システム