壁面緑化の形態

壁面緑化には以下のような工法があります。それぞれの目的や建物構造により、選択するといいでしょう。

1.壁面被覆

●壁面登はん型・・・壁面を登はんし、覆うタイプです。原則として壁面に直接付着するため、特別な設備を必要とせず、一般住宅を中心に最も普及している工法です。

●巻き付き(格子)登はん型・・・ネットや支柱、格子などの支持体を設置し、そこに植物を絡ませる、または誘引して登坂させ壁面を覆うタイプです。原則として壁面に直接付着しません。景観上のアクセントやランドマーク的な効果を期待して用いられ、比較的小面積でも用いられます。

●壁面下垂型・・・壁面上部もしくは屋上部にプランター等を設置し、そこから植物を下垂させて壁面を覆うタイプです。原則として壁面に直接付着しません。利用可能な植物は余り多くなく、事例もまあまりないようです。

●プランター・ユニット型・・・プランター型は壁面に設置したプランターから植物を登はんあるいは下垂させて壁面を覆うタイプ。ユニット型は壁面に植栽基盤を設置し、そこに植物を生育させるタイプです。ともに壁に直接もしくは補助資材などに設置します。花など様々な植物が植栽可能となるため、高いデザイン性が期待できます。

2.壁前植栽

●壁前植栽・・・壁に近い位置に木本類を定植し、壁面を覆うタイプです。日本ではあまり壁面緑化とはあまり受け止められていませんが、多くの樹種が適用可能で、ヨーロッパなどでは盛んに行われています。